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新東京カイロプラクティック協同組合 姿勢調整師会 公式ブログ

カイロプラクティック安全施術講習会、東京初開催

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3月13日、一般社団法人
日本カイロプラクティック学術振興会主催で、

カイロプラクティック安全施術講習会」

が開催されました。

先週関西地区で第1回が開催され、

本日は第2回。

関東地区では初めての開催です。

 

他地域からも施術者が集まり、

新東京カイロプラクティック協同組合からも

多くの組合員が参加しました。

 

 

はじめに、今回の安全施術講習会の

趣旨について、

日本カイロプラクティック協同組合連合会

山田事務局長より、

以下のような話がありました。

 

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独立行政法人 国民生活センター

「手技による医業類似行為の危害

-整体、カイロプラクティック

マッサージ等で重症事例も-」

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120802_1.html

の情報提供をしたのが、2012年8月。

 

それ以降、カイロプラクティック業界では

WHOの「カイロプラクティック

基礎教育と安全性に関するガイドライン

に準拠する「教育」で

安全性を高めることを目指してきたものの、

残念ながら

それだけでは危害を減らすことに

現状は繋がっていません。

 

 

そもそも、

日本ではカイロプラクティック

法制化されてないため、

カイロプラクティック」という言葉を

実際にはカイロプラクティックの教育を

まったく受けたことがなかったり、

本来のカイロプラクティックのサービスを

まったくしていないのに、

自己申告で名乗って看板を出している

施術者も多く存在するのです。

 

 

サービスの提供者がそうした状態なので、

消費者であるお客様が

自分が受けている施術が

カイロプラクティックなのか、

そうでないのか、

の違いもわかるはずもありません。

 

 

カイロプラクティックで体に危害を受けた」

という声の中には

そうしたものも含まれると思われますが、

実際にどうなのかが論点ではなく、

カイロプラクティックを含む

手技療法による危害を減らしていくこと」

が、今、行政から

カイロプラクティック業界、手技業界、

施術者に強く求められていることです。

 

 

教育が足りていない施術者が

危険なのは間違いありませんが、

体の知識や技術を理解していなかったり、

安全な技術を使うことができていない、

ということ自体に問題があり、

技術を技能のレベルまで高めていくことが、

施術者一人一人に求められています。

 

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……ということで、

 

安全な施術、危険な施術について、

体の知識とともに

改めて考えていく時間となりました。

 

 

本日の講習会の講師の

健康科学博士、井元雄一先生が

次のように話したことが

印象的でした。

 

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たとえば、

1人が年間1000人のお客様に

施術をするとしたら、

1人が危険な施術をすることで、

1000人の被害者が出る。

 

10人が安全な施術を提供するなら、

10000人が安全に施術を受けられる。

 

どうしたら安全で、

どうしたら危険なのか。

 

施術者が

体の構造や特性と

施術の目的とポイントを、

安全性と危険性、両方知ることで、

 

より多くの人が安全に

施術を受けていくことができる。

 

そういう「安全な施術」を提供できる

施術者を増やしていきたい。

 

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人の体に触れる仕事である以上、

たった一度のミスも許されません。

 

体の構造や部位の特徴を知っていれば
危険だとわかることが、
知らなければできてしまう。

 

カイロプラクティックであろうと、
そうでなかろうと、
人の体に触れる仕事である以上、
施術者として知っておくべきこと、
注意しておくべきことを

理解するのは

とても大切なことです。

 

 

しっかりトレーニングを積んで、

知識を更新して、

一回一回集中して、

常に丁寧で安全な施術を提供していく。

 

その心がけを忘れてはいけない、

という思いを新たにしました。

 

 

今後、この講習会は継続して

開催されていきます。

今回参加できなかった方も、

次回は是非ご参加ください。

 

 

カイロプラクティック

という名前で施術を提供している事業者

すべてが受講対象となります。

 

出身の学校や所属している団体、

技法などを問わず、

カイロプラクティック、という名前を

使っているすべての施術者です。

 

 

手技療法が本来提供できるはずの

メリットを安心して

お客様に喜んでいただけるように、

施術による危害を減らしていくことに、

新東京カイロプラクティック協同組合も

尽力していきます。